スポーツ・フィットネスについての記事
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子供はいっぱい遊ばせるべき〜スキャモンの発達発育曲線〜
こんにちは!
東京オリンピック・パラリンピックが行われ、なんだかんだでスポーツの魅力に魅了される日々を送っています。
特に新種目のスケートボードなどでは10代の選手の活躍が注目されました!
素晴らしい限りです!
親御さんとしてもお子様に活躍してほしいと想いが芽生えて何か習い事をさせようかと考えたりもするのではないでしょうか?
このようにスポーツが盛り上がることは本当に嬉しい限りです!
そこで今回はよくある質問「子供の時に何をさせておけばいいですか?」についてご紹介しようと思います!
スキャモンの発達発育曲線から考える

子供の時に何をさせておくべきか、また専門的に種目をいつからさせるべきなのか、これについて「スキャモンの発達発育曲線」というものを参考に考えていきましょう!
スキャモンの発達発育曲線とは、人間が生まれてから20歳を100%(ピーク)とした際に成長を曲線的に見たものになります。
そして「一般型」「神経型」「生殖型」「リンパ型」の4つの分類についての曲線を表しています。それぞれの説明が、、、
・一般型
身長や体重、筋肉、骨格など肉体的な成長を表しています。
生まれてすぐのタイミングと成長期である12歳以降に伸びが大きくなります。・神経型
脳や脊髄、感覚神経、運動神経といった神経系の成長を表しています。
生まれてから10歳くらいまでに80〜90%の成長をみせます。・生殖型
性別による生殖器や喉頭、乳房などといった身体的な成長を表しています。
思春期を境に急激に成長してきます。・リンパ型
免疫の働きを持つリンパ系の発達を表します。
小さい時は免疫力は低いのですが、抵抗力が高くなり思春期ごろにピークとなり徐々に下がっていく形になります。子供はいろいろ遊ばせるべき
子供のスポーツ能力を上げるためという観点からスキャモンの発達発育曲線から読み取れることは、「子供の時はいろいろいっぱい遊ばせるべき」ということです!
神経型に注目すると、10歳くらいまでに80〜90%成長をみせます。
幼稚園から小学校中学年というのは神経系は著しく発達し、この時期を「ゴールデンエイジ」とも呼ばれます!この時期に1つのことしかしていないと、その能力だけが発達することになります。
逆にこの時期に色々なことに触れておくと後々いわゆる”運動神経が良い”とか”体の使い方が上手い”といった身体操作につながってきます。
石川遼選手や錦織圭選手や五郎丸選手なんかは子供の頃からめちゃくちゃサッカーが上手です。ゴールデンエイジのタイミングで走る、跳ぶ、投げる、転がる、起きるなどなど色々な遊びをさせておくべきで神経系が発達する助けになります。
また子供の頃から筋トレをするべきかということもよくある疑問だと思います。
結論から言えばしても全然OKです。
ただ大人と同じ効果を期待することはできないかもです。筋肉をつけたいという思いがあるのなら、思春期以降で効果は得やすくなります。
これは一般型における身体の発達が思春期以降に成長するからです。特に男性はホルモンの関係上高校生以降は筋肉がつきやすくなります!
では子供の時に筋トレをするのは無意味かというと、そうではありません。
これを神経系の発達につながると考えれば、どのように筋肉を動かすのか、どうすれば重たいものを動かせるのか、など身体をうまく使うという神経系の発達は見込めます。まとめ
子供の時にどのようなことをすればスポーツで活躍することができるのか?
それはいろいろいっぱい遊ばせるということです!スキャモンの発達発育曲線から子供の時(ゴールデンエイジ)には神経系が急激に発達するため、このタイミングでいろいろな体の使い方を体験させておくべきです!
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大阪江坂パーソナルコンディショニングジム
ARROWs
代表 西川朋希
▶︎ホームページ
▶︎インスタグラム
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身体は柔らかけばいい?〜関節弛緩性〜
こんにちは!
コロナウイルスの影響はまだまだ続きますね。。
自粛生活が長引きフィットネス界では、自宅でできる運動が広まっています。そのなかでもまずはストレッチから始めようという方はたくさんいると思います。
ストレッチを行うことで身体の柔軟性が向上し様々なメリットを受けることができます!
(ストレッチについてはコチラ)では身体は柔らかければ柔らいほどいいのか?
筋肉については柔らかいにこしたことはないと思います。
しかし先天的なものや怪我による影響で関節が緩くなっているというパターンが稀にあります。今回はそんな関節弛緩性についてご紹介します。
関節弛緩性とは
関節弛緩性とは「運動方向は正常であるが、過剰な可動性を有している」場合を指します。
これに対して異常な運動方向への過剰な可動性を有している場合を関節動揺性、不安定性と呼びます。関節弛緩性がある場合怪我のリスクも高くなる可能性もあります。
過去に捻挫をした足首に対して、「足首が柔らかいんです。」という間違った認識を持っている人はたくさんいます。
足首が柔らかいのではなく、足関節が緩くなっており、再発するポジションに簡単に持っていけるということです。東大式全身関節弛緩性テスト
関節弛緩性のテストとして「東大式全身関節弛緩性テスト」というものがあります。
これは全身の6大関節と脊柱を加えた7項目について検査する方法です。
テストの方法は以下になります。①手関節
手関節を掌屈し、母指が前腕につく場合を陽性(+)と判断する。②肘関節
肘関節の過伸展が15°以上ある場合を+と判断する。③肩関節
背中で指が握れた場合を+と判断する。④膝関節
膝関節の過伸展が10°以上ある場合を+と判断する。⑤足関節
足関節の背屈が45°以上ある場合を+と判断する。⑥脊柱
立位体前屈で手掌全体が床に着く場合を+と判断する。⑦股関節
立位で股関節を外旋し、足先が180°以上開く場合を+と判断する。これらの7項目について陽性の場合を1点として、高い点数の場合、全身関節弛緩性が疑われると考え、怪我のリスクなどに注意する必要があります。
関節弛緩性に対する対応策
関節弛緩性は先天的なもの、怪我による影響、競技特性によるものなど原因は様々です。
これらに対しての対応策として以下例を挙げます。
・筋力強化
・正しいアライメントや動作の習得
・テーピングや装具これらで完全に怪我を予防できるという保証もなければ、なにもしなくても問題がない身体であるというケースもあり得ます。
ただ自身の身体を理解しておくということは、日常生活での障害やスポーツでの外傷の危険予知に繋がるので把握しておくことは大事なことです。まとめ
身体は柔らかければいいのかというと、単純にそうではありません。
筋の柔軟性があるということと関節が緩いということはイコールではありません。
ぜひご自身の身体に目を向けてチェックしてみてください!
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ヒップヒンジとは?〜股関節でパワー発揮!〜
こんにちは!
もうすぐオリンピックも始まりスポーツが盛り上がってきましたねー!!
そこで今回はスポーツにおいてパフォーマンスアップの鍵である事についてお話しします。
もちろんスポーツのパフォーマンスだけでなく日常生活の質の向上にもつながるお話しなので全ての人に有益な情報になりますよ!
それは「ヒップヒンジ」というものです!!
もしかすると聞いたことがある人もいるかもしれません。
このヒップヒンジが上手くできる人はパフォーマンスが高い可能性があります。
一般の方だと腰痛や膝痛、肩こりなんかもほとんど無いかもしれません。
そんなヒップヒンジについて説明していきます
ヒップヒンジとは?
そもそもヒップヒンジとはなんなのか。
これは立位(下肢CKC)の状態で股関節の屈曲が起きている状態です。
どういうことかというと、股関節を中心にお辞儀をするように折れるような動作です。
骨盤を前に倒す(前傾する)という表現で使われたりもしているかもしれません。
ヒンジというのは蝶番という意味です。
蝶番とは扉についている金具です。
扉を固定して開いたり閉じたりする役目を持っています。
この動きに因んで体が股関節を回転軸にして開いたり閉じたりするような様子を表しています。
ヒップヒンジができると何がいいのか?
股関節を回転軸に屈曲をするというと簡単なことですが、意外とできていない人はたくさんいます。
例えば物を拾うような動作や、デッドリフトやスクワットのような下肢を中心に動かすようなエクササイズにおいて、股関節の屈曲が上手く出ず、脊柱(背骨)や膝関節を過剰に屈曲させている「代償動作」が出ているパターンが多々あります。
これはJoint by Jointの理論より、腰や膝の障害に繋がりかねません。
腰痛の方はほとんどこの傾向があります。
つまりヒップヒンジが上手くできるということは怪我の予防につながるのです。
またパフォーマンスのアップにもヒップヒンジは欠かせません。
特にトリプルエクステンションという動作においてヒップヒンジは必要不可欠な動作です。
トリプルエクステンションとは下肢三関節(股関節、膝関節、足関節)の屈曲から伸展することによる、ジャンプやダッシュといったパワーの発揮に必須の動作になります。
つまりヒップヒンジが上手くできない人はパワーの発揮が上手くできないのです。
ジャンプ力が上がらない、スタートダッシュが遅い、タックルなどのコンタンクの瞬間に弱いなどなど、力の伝達が効率的にできなくなってしまいます。
ヒップヒンジはどうしたらできるのか?
ではどうすればヒップヒンジができるのか。
出来る人は動作をまねればすぐに出来たりもします。
これはモーターコントロールといって、脳や神経に関わるところです。
また動作は分かっているけどできないという人もこれと同様の考えになる可能性があります。
脳や神経に対して動作学習する必要があります。しかしそもそも出来ない身体の状態の人もいます。
まずは柔軟性です。
ヒップヒンジにおいては下肢伸筋群(臀筋群、ハムストリングス)の柔軟性が必要になります。
逆に考えると、下肢屈筋群(大腿直筋、腸腰筋)は働かせる必要があります。
その上で脊柱の安定性を維持する体幹周りの筋肉の協働も必要になります。
もしどれかが原因でできないのであれば、そこをフォーカスしたエクササイズが必要になります。
まとめ
ヒップヒンジとは股関節を中心に屈曲する動作です。
この動作ができるとパフォーマンスアップや怪我などの障害の予防にもつながります。
ぜひみなさん習得しい動作なのでチャレンジしてみましょう!
インスタグラムにもアップしているのでチェックしてみてください!
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スポーツをするなら鍛えたい5つの要素
こんにちは!
もうすぐ東京オリンピックがありますが、コロナウイルスの影響もありなかなか盛り上がりに欠けますね〜。。
それでも選手たちはこの日のためにたくさんの犠牲を払って頑張ってきたので、全力で応援しますよ!オリンピックのようにスポーツを通じて国や文化を超えて触れ合えるというのは素敵なことですよね!
そしてそんな未来を控えているジュニア世代や学生アスリート達にも今から頑張って欲しいです!そんな想いからスポーツをされている方にトレーナーとして鍛えて欲しい5つの要素をご紹介したいと思います!
鍛えるべきは体力
以前にパフォーマンスピラミッドについて説明しましたが、ここではPerformance(体力)について詳しく説明したいと思います。
スポーツは競技によって様々な専門的スキルが必要になります。
野球ならバッティングやピッチング、サッカーならフリーキックやヘディングなどなど。
これらは競技特有のスキルとして練習をしなければいけません。しかしそれらの専門的スキルのレベルを上げるためには身体能力のレベルを上げることが必須となります。
そしてその身体能力のなかでもトレーニングによって鍛えることができるのが5つの要素の体力です!5つの要素とは
では体力の中でもトレーニングによって向上させることができる5つの要素について説明します。
筋力
まずは筋力です。
これはいわゆる強さといったようなイメージです。
単純に力があるだけではなく、筋持久力やパワー(筋力×スピード)といった要素もアスリートには必須になります。
ウエイトトレーニングで鍛えるのが一般的ですね。持久力
これは心肺持久力です。
スタミナがあるといったところです。
これも競技によって求められる要素は微妙に変わります。
例えばマラソンとサッカーでは必要な持久力が違います。
ずっと走り続けるマラソンとダッシュやジョグ、ストップが入り組んだ持久力が必要なサッカーと、もちろんトレーニング内容も変わってきます。柔軟性
これは一般的には筋肉の柔軟性です。
世間ではストレッチと呼ばれるもので向上させることができます。敏捷性
敏捷性とは、機敏さや素早さといったイメージです。
スピードや切り返しが速いなどです。
これもスポーツによって変わってきます。
サッカーやラグビー、バスケットボールといったボールゲームではかなり重要な要素になります。
また怪我をする瞬間というのもこのような場面が多いです。
トレーニングといえばSAQですね!平衡性
これはバランス能力です。
一般的には筋肉と神経の連動が必要になりますが、筋力や体幹の能力も必要になります。
これにも体の使い方が上手い子は高い能力になります。
神経の発達というのは20歳を100%とした時に10歳までに80%出来上がると言われています。
そのため幼稚園〜小学校低学年ぐらいには決まった競技だけでなくできるだけ色々な動きをしまくる方が後々成長する可能性が高くなります。まとめ
スポーツにおいて体力の向上は専門スキルのレベルアップにもつながります。
体力とは、筋力、持久力、柔軟性、敏捷性、平衡性の5つの要素であり、これらはトレーニングによって向上させることができます。ぜひジュニア世代や、学生アスリート、スポーツ愛好家の方々はこの要素をレベルアップできるようなトレーニングに取り組んでみてください!
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正しく動けばカラダはラクになる〜スクワット評価〜
こんにちは!
みなさん自粛で運動不足や身体がなまったりしていませんか?
体の動きが悪くなるとどこかしらに痛みが出たりします。例えば腰が痛いや膝が痛いというのは、めちゃくちゃ運動した人だけがなるものでもなく、誰にでも起こりうることですよね。
これは身体が正しい姿勢、正しい動作が出来なくなっていることが痛みとして出ている可能性があります。とはいえ、正しい動きとはどんななんなのか?と思いますよね。
今回はスクワットを利用して、正しい動きについてご紹介します。
まずスクワットとは?
そもそもスクワットについて確認しておきましょう。
スクワットはキングオブエクササイズとも言われるほどメジャーなエクササイズで、トレーニングのBIG3のうちの1つでもあります。
直訳すると「しゃがむ」という意味で、その名の通りしゃがむトレーニングです。
負荷としてバーベルを担ぐバックスクワットやフロントスクワット、足を前後に行うランジや、高さを変えたブルガリアンスクワットなどバリエーションも豊富なエクササイズです。主に下半身を鍛えるトレーニングになります。
スクワットについて詳しくはコチラ!
スクワットで動作評価
とてもメジャーなトレーニングであるスクワットですが、動作の評価としても行うことができます。
スクワットというと正しいフォームがよく分からないという声をよく聞きます。
さらに正しく行おうとしても出来ないというケースもあります。この違いは、正しいフォームを知らないか、知っているけど出来ない身体の状態であるかということです。
ではなぜ出来ない身体の状態なのか?
それを確認することがスクワットでの動作評価になります。まずそもそもスクワットというのはどのような動きなのか。
スクワットは「下肢三関節のほぼ同時屈曲」です。
下肢三関節とは、股関節、膝関節、足関節の3つを指します。
これらの関節が矢状面上においてほぼ同時に屈曲していくことでスクワットを行うことができます。
つまりこれらの3関節に不具合がある場合には正しく行うことができません。では実際にスクワット評価においてチェックするポイントを説明します。
・太ももが床と平行まで下がるか
・下腿(すね)と上体が平行か
・脊柱の生理的弯曲が維持出来ているかです!
まずそもそも太ももが床と平行になるまで下げれるかどうか。
コレが出来ないということは足関節もしくは股関節の可動性が低下している可能性があります。次に仮に太ももと床が平行になるまで下がったとして下腿と上体が平行であるかどうか。
もし下腿の方が前に倒れているのであれば股関節に不具合がある可能性があります。
逆に上体の方が前に倒れているのであれば足関節に不具合がある可能性があります。そして最後に脊柱の生理的弯曲が維持出来ているです。
脊柱は頸椎、胸椎、腰椎の3つで構成されており、それぞれ7個、12個、5個の椎骨で形成されています。
そして順番に前弯、後弯、前弯と弯曲が連なってできています。
これが生理的弯曲であり、これが破綻しているということはどこかしらの不具合の代償動作になっているということになります。
そしてスクワットにおいては股関節もしくは足関節に問題がある可能性があります。これらの考え方はJoint by Joint theoryという理論が大前提にあります。
まとめ
スクワットはとてもメジャーな筋力トレーニングの1つですが、動作評価としても利用することができます。
下肢三関節に問題があるとこのスクワットを正しく行うことができません。さらにはそのままの状態でトレーニングを続けると、どこかに負担がかかり痛みや怪我につながる可能性があります。
評価を行い修正のための手技やエクササイズなどを駆使して再評価を行う。
その繰り返しで正しい動作ができる体を作り上げていきます。 -
パフォーマンスピラミッド〜パフォーマンス向上の鍵〜
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パーソナルトレーニングで理想のカラダ|ダイエットだけ?
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トリプルエクステンション!〜アスリート必見〜
こんにちは!
東京オリンピックも間近に迫り、スポーツが盛り上がってくれることを願う今日この頃です。
どのスポーツも試合があったり無かったり、観客動員数が制限されたりと、100%の状態で行われていないという寂しい状況です。
そんななかでもアスリートはトレーニングを欠かすことはできません。
これはアスリートに限らず、スポーツ愛好家や学生アスリートも同じような状況だと思います。
できる限りではあるけれど試行錯誤して練習やトレーニングに励む人もたくさんいると思います。
そこで今回はスポーツパフォーマンスとトレーニングについてご紹介しようと思います。
テーマは「トリプルエクステンション」です!
トリプルエクステンションとは?
トリプルエクステンションとは下肢三関節(股関節、膝関節、足関節)の伸展(extension)動作を指します。
つまり、下半身が曲がっているのではなく伸びている状態、もしくは曲がっているところから伸ばしている状態です。具体的にはジャンプやダッシュ、短距離のスタートダッシュなど瞬発的な重心移動に必要不可欠な動きになります。
もちろんそれ以外の動作においても細かなところで自然と使われており、全スポーツにおいてパフォーマンスアップには鍛えたい要素になります。



なぜ大事なのか?
下肢三関節の伸展というのは、地面を強く踏み込むことによって重心を移動させる際に起こる動作です。
人間は地球上にいる限り重力がかかります。
そして重力があれば基本的には地面に足を接地している状態にあります。
作用反作用の法則というものがあり、地面に力を加えればそれと同じ力が地面から身体にかかります。
その力を利用して人間は移動をしています。つまり宇宙では踏ん張りがないので足が速いとか高くジャンプできるという概念すら無くなるのです。
地面に強く力を加えればそれだけ体に返ってくるエネルギーも大きくなります。
つまり強く踏み込むということです。踏み込む前には必ず下肢三関節は屈曲(曲がる)します。
高くジャンプする前にしゃがみ込む動作と思ってください。そこから強く踏み込み全身に力を伝えるために必要なのがトリプルエクステンションです!
高くジャンプしようと思っているのに膝が曲がっていたら高く飛べないですよね?ジャンプを例にしましたが、ダッシュやコンタクトスポーツのタックルの瞬間、相撲の立ち会いなど、全て地面からの力を利用して強い力を発揮して体に効率的に伝えているのです。
どのように鍛える?
トリプルエクステンションは自然な動きでもあり、動作のスキルでもあり、また筋力によってさらに向上させることができるので、トレーニングによってレベルアップさせることが可能です。
具体的にどのようなトレーニングを行うのか。
まずは自重のスクワットを少し速いテンポで上がる際に踵が浮くぐらいまで上に伸びきります。
これができればさらに勢いをつければ足は地面から離れます。
いわゆるジャンプという動作になります。これらのポイントは股関節、膝関節、足関節の3つの関節がしっかりと伸展していることです。
そこからさらに負荷をかけていきましょう。
例えばウエイトを担いだスクワットジャンプ、片足ジャンプやプライオメトリクス的トレーニング、クリーンやスナッチのようなパワー系トレーニングなどで応用できます!
まとめ
トリプルエクステンションとは下肢三関節(股関節、膝関節、足関節)の伸展によって爆発的な力を発揮し効率的に体全身に伝えて、重心移動させることです。
ジャンプ力の向上や瞬発的な力発揮などにはぜひ鍛えておきたい能力です!
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【腰痛】反り腰と言われたけどどうすればいいの?
こんにちは!
ARROWsでは機能改善や姿勢改善を得意としていますが、姿勢不良で多いのは「反り腰」です。
自覚がある人や、他人からよく言われるという人や、全く気づかなかったという人も様々ですが、経験からすると案外多くの人が反り腰だと思います。反り腰で一番厄介なのが腰痛です。
腰痛だから治療院に行ったら「反り腰だから体幹を鍛えましょう。」とだけ言われる人も多いと思います。今回はなぜ反り腰になるのか、反り腰だと何がいけないのかご説明します。
反り腰とは
そもそも反り腰とはどのような状態なのか。
これに明確な定義はないと思います。
さらに細かく言えば全員が反り腰だとしても色々なタイプの反り腰もあります。ここでは簡単にどのよう状態が反り腰なのかご紹介します。
(別の言い方をする人もたくさんいると思います。)真横から見た時にASIS(上前腸骨棘)とPSIS(上後腸骨棘)が1.5〜2横指程度です。
・・・これだと分かりにくいですよね。
骨盤を触って前にあるコリコリと後ろのコリコリの高さの差を見ます。
後ろのコリコリ(PSIS)の方が前のコリコリ(ASIS)指1.5〜2本分高い位置にあるのが正常です。しかしこれでは一人だとなかなか分かりにくいですよね。
もう1つの方法が、
壁にかかとから頭までベタっと背中をつけます。この時にお尻と背中は必ず壁につくと思います。
そして腰の部分が壁にはつかず少し隙間ができるはずです。
この時の隙間が手のひら一枚分であれば問題ありません。例えば拳が入りそうなくらいであればかなりの反り腰の疑いがあります。
この方法は簡単にできる分かりやすい方法かと思います。なぜ反り腰になるのか
ではなぜ反り腰になるのか?
これもまた人それぞれに原因があります。
そのため「反り腰はこのエクササイズで治ります!」みたいな謳い文句は実際に効果が出るかは人によって分かりません。(間違っているというわけではなく)
こればかりは個人個人見てみないと根本的には分かりません。しかしある程度の傾向というのはございます。
それが「Lower Crossed Syndrome(下位交差性症候群)」というものです。
これはどういうことかというと、真横から見た時にTight(かたい)とWeak(弱い)ところがクロスするような関係になっているということです。
具体的には太ももの付け根から前側と背中はTightで、お腹とお尻の筋肉はWeskということです。
これは単純に筋肉が硬くなったりしているというかは日常生活での癖や習慣によって出来上がったものがほとんどです。
太ももの前側が張ったり、お尻が垂れたりお腹が出て見えるのも反り腰の方の特徴です。ちなみに同じように腰痛でお悩みの方も腰痛椎間板ヘルニアはまた違う理論になるのでコチラをご覧ください。
反り腰の改善方法
反り腰になる特徴がわかればそれに対して対処すればOKです。
例えばTightな太ももの付け根や前側、背中はフォームローラーでほぐしたり、ストレッチで伸ばしてあげると効果的です。
逆にお尻やお腹は鍛えてあげるのが効果的です。最近はSNSやメディアでもよく取り上げられ、みなさんがよくやるプランクも効果的です。
しかしお腹やお尻の力が抜けている状態で何分プランクをやっても反り腰・腰痛促進トレーニングになるだけです。
プランクの姿勢のまま腰が反らないようにお尻とお腹を締めてあげれば30秒するだけでもキツイはずです。もちろん日常生活で常に意識できればそれが一番です!
まとめ
反り腰の人は意外とたくさんいます。
そのなかでも腰痛など痛み症状が出てくると最悪ですよね。まずは自分が反り腰かどうかチェックしましょう。
もし反り腰であれば太ももの前側の柔軟性が失っていない確認しましょう。
お尻に力がはいらないや、お腹がポコっと出ていませんか?そして何よりも確実なのが専門家に診てもらうことですよ!!
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NSCAってどんな資格??
こんにちは!
現在トレーナーと呼ばれる方は全国にたくさんいます。
フィットネスクラブでもパーソナルトレーナーと呼ばれる方がいたり、スポーツ現場で働いているトレーナーもいます。ざっくり「トレーナー」という一言でまとめられていますが、正確には多種多様な仕事がございます。
パーソナルトレーナー、アスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングトレーナー、さらには鍼灸師、柔道整復師、理学療法士などの国家資格を有したメディカルトレーナーであったり、様々なのです。それぞれに専門的な資格があります。
今回はパーソナルトレーナーやストレングス&コンディショニングトレーナーとして代表的な「NSCA」の資格についてご紹介します!
NSCAとは
NSCAとはNational Strength and Conditioning Associationという1978年にアメリカで設立されたストレングストレーニングとコンディショニングに関する国際的な教育団体です。
世界88の国と地域において会員が活動しており、この膨大な会員のネットワークをもとに、ストレングストレーニングとコンディショニングの実践と研究から得られた最先端の情報を、論文集、ジャーナル、ウェブサイト等を通じて世界中に配信し続けています。
NSCAは他の多くのスポーツ関連団体と異なり、スポーツ科学、各スポーツ競技、医療分野、フィットネス分野などの様々な専門家グループと共に、スポーツパフォーマンスとフィットネスの向上を目的とした、適切なストレングストレーニングとコンディショニングの活用という共通のゴールを目指して活動しています。
(NSCAジャパンHP参照)ストレングス&コンディショニングとは
NSCAの紹介の中でストレングス&コンディショニングという言葉が度々出てきましたが、そもそもストレングス&コンディショニングとはなんなのか?
ストレングス(Strength)とは、筋力、パワー、筋持久力のみならずスピード、バランス、コーディネーション等の筋機能が関わるすべての体力要素に不可欠な能力であり、単に力発揮の大きさを表すだけでなく、状況に応じて適切に筋活動をコントロールするための「神経-筋系全体の能力」と定義されます。
コンディショニング(Conditioning)とは、スポーツパフォーマンスを最大限に高めるために、筋力やパワーを向上させつつ、柔軟性、全身持久力など競技パフォーマンスに関連するすべての要素をトレーニングし、身体的な準備を整えることと定義されます。また、一般の人々にとっては、快適な日常生活を送るために、筋力や柔軟性、全身持久力をはじめとする種々の体力要素を総合的に調整することとなります。
(NSCAジャパンHP参照)つまり、アスリートやスポーツ愛好家にとってはスポーツに行うにあたって最適な理想の身体を手に入れるために体力要素を向上させること、一般の方も日常生活の質を向上させることになります。
NSCA-CPT・NSCA-CSCSとは
NSCAでは認定資格がございます。
それが「NSCA-CPT」と「NSCA-CSCS」の2つです。NSCA-CPTとは、健康と体力のあらゆるニーズに応える、パーソナルトレーナーの資格であり、NSCA-CSCSはスポーツパフォーマンス向上を目的とした、アスリートやチーム向けの資格とされています。
NSCA-CPTは、健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。
指導対象者はアスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。そのため、NSCA-CPTはトレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります。NSCA-CSCSは傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。
指導対象は主にアスリート、スポーツチームです。筋力トレーニングや他の体力要素の指導だけでなく、施設を運営、管理することも重要な職務となります。また、栄養、ドーピング、生活習慣に関する指導など、教育者的側面も併せ持っています。
(NSCAジャパンHP参照)受験資格にも違いがあり、NSCA-CPTは18歳以上で高卒以上、NSCA-CSCSは大卒であることが条件となります。
まとめ
トレーナーには多種多様な分類があり、そのなかでもパーソナルトレーナーやスポーツチームにおけるストレングス&コンディショニングトレーナーの代表的な資格としてNSCAの認定資格があります。
そのなかでもNSCA-CPTとNSCA-CSCSという2つがあり、メインの対象によって違いがあります。
資格を所有しているから凄い人!とは言い切れませんが、資格を取得しているということはその過程でかなりの勉強を積んできているので信頼できることは間違いありません!
