【傷害編】肉離れ〜ミートグッバイ〜

こんにちは!

怪我編第3弾!
今回は肉離れについてご説明します!

子供も大人も運動をしていると意外と多い「肉離れ」。
なるときは一瞬でブチっといってしまうのですが、痛みも激しく完治するのにも時間がかかりしっかりとリハビリをしないと後にも引きずってしまうかなり厄介な怪我です。

今回はそんな肉離れについてご紹介します!

肉離れとは

肉離れとは急に筋肉が切れたように感じるとともに、脱力や痛みを伴う状態です。
実際には筋肉の損傷で筋肉から腱に移行する部分でよく起こります。

また多く損傷する部位として大腿四頭筋(太もも前)、ハムストリングス(太もも裏)、腓腹筋(ふくらはぎ)があります。
これらの特徴としては羽状筋という大きな力を発揮する役割がある筋肉であり、二関節筋というふたつの関節をまたいで付着している筋肉であることです。

これらが遠心性収縮(エキセントリック収縮)と呼ばれる運動時に多発します。
筋肉の役割としては収縮することによって関節を曲げることですが、遠心性収縮とは”曲げる”のではなく”伸ばされない”といったブレーキのような働きを指します。

これらの筋肉が走っている時や急激な方向転換やジャンプをすることによって起こります。

それぞれの部位について受傷機転や治療方法についてさらに詳しく説明します。

大腿四頭筋肉離れ

大腿四頭筋は太ももの前にある大きな筋肉です。
サッカーで強く蹴ろうとした時に肉離れが起こったりします。

受傷すると太もも前の痛み、腫脹、皮下血腫、硬結、膝が曲がらなくなったりします。

受傷すると太ももの前は力が入らなくなり、伸ばす(ストレッチ)のも痛みが伴います。
受傷した際にはうつ伏せになり膝がどれだけ曲がるかで重症度が変わります。
90度以上曲がる場合は軽症(Ⅰ度損傷)、90度以下で中等症(Ⅱ度損傷)、45度も曲がらない場合は重症(Ⅲ度損傷)となります。

応急処置についてはたとえ軽症であっても必ずしっかり行いましょう!
処置方法としてはRISE処置を行いましょう。
基本的には後で説明する部位においても受傷直後は必ずRISE処置をしてください。

RISE処置とは・・・
Rest:安静
Icing:アイシング
Compression:圧迫
Elevation:挙上
の事を指し、さらに悪化するのを防いでくれます。
受傷した際には辛いですがいかに早く完治させるかはこの瞬間から始まっています。

RICE処置を行ったら必ず病院で診断してもらうようにしましょう!

ハムストリングス肉離れ

ハムストリングスは太ももの裏にある筋肉です。
裏側といっても大腿二頭筋(長頭、短頭)、半腱様筋、半膜様筋という筋肉から構成されています。

ハムストリングスの肉離れは走っている最中の足を前に降り出しておろしてくる瞬間、接地した足を後ろに蹴り出す瞬間で起こりやすいです。
そのため足を前に降り出して走っていたり、後ろに蹴りすぎる走り方は怪我をする可能性が高くなりますので注意しましょう。

大腿四頭筋と同様で受傷すると太ももの裏側に痛みや腫脹、皮下血腫、筋肉の硬結や陥没が見られることがあります。また筋肉が断裂するような音が聞こえることもあります。

受傷すると膝を曲げる動作や太もも裏をストレッチするような動作で痛みが誘発されます。

受傷直後はもちろんRICE処置を行い病院に行くようにしましょう!

腓腹筋肉離れ

腓腹筋とはふくらはぎにある筋肉です。
腓腹筋は内側頭と外側頭の2つからできており特に内側頭で損傷が起こりやすいです。
テニスのサーブのような足首は背伸びをするような形で膝が伸びきっている時に起こりやすいです。

腓腹筋は膝裏から足首をまたいで踵に付着している筋肉ですので足首を伸ばしたり、背伸びをするような力の入れ方をすると痛みが誘発されます。

こちらも受傷直後は必ずRICE処置を行いましょう!

リハビリ

それぞれの部位において重症度合いによって完治までの期間は様々になります。
リハビリを行う際は病院での指示をしっかり聞くようにしましょう。

一般的にはまずは安静で損傷部位の回復を待ちましょう。
この際にアイシングや圧迫は効果的になります。

損傷部位が回復してくると安静にしていたため動き自体が出にくくなります。
そのためまずは関節の可動域を確保していきます。
この際にストレッチは有効的ですが必ず細心の注意を払い再発しないようにゆっくりじっくり行いましょう。

可動域が回復してきたら次に力の出力を取り戻すようにしましょう。
まずは自力で可動域内で動かせるようになること。
その後はチューブなども使い少しずつ負荷をかけていきながら筋力を戻していきます。

可動域と筋力が戻れば日常生活においては問題なくなってくるでしょう。
このタイミングで病院やリハビリ施設への通院は終わると思います。
しかしスポーツ復帰するとなるとこの状態では再発するリスクがあります。

走れるようになる、ステップを踏むことができる、自由にジャンプができるようになるなどなど、スポーツに必要な要素をクリアしないといけません。

また動きの癖によって怪我をしやすいのであれば、動作の改善なども必要になってくるでしょう。

トレーナーがいれば相談しながら進め、いない場合はなるべくスポーツに特化した治療院やトレーナーさんを探して相談することを勧めます。

まとめ

肉離れは太ももの前後ろやふくらはぎなど大きな筋肉で多発します。
またそれぞれに受傷しやすいタイミングもあり、怪我を予防する方法も考えるべきであります。

それでも怪我はいつ襲ってくるかわかりません。
肉離れは一瞬で受傷してしまうが下手をするとかなり長引く厄介な怪我です。

正しい知識で正しい応急処置と正しいリハビリを行い、早期の復帰再発の防止に努めましょう!

なるべく怪我というものはないようにしたいですよね!

大阪江坂パーソナルコンディショニングジム
ARROWs
代表 西川朋希
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