【傷害編】脳震盪とは〜人命に関わる傷害〜

こんにちは!

今回の怪我の紹介は「脳震盪」についてです。
コンタクトスポーツをされている方は身近な傷害ではありますが、それ以外だとなかなか起きないと思います。
しかし事故の時や息子のスポーツ観戦中に子供が脳震盪になったりする可能性もあります。

脳震盪は脳に関わる傷害ですのでかなりシビアに捉えてください。
以外と軽く見られがちですが命に関わったり後遺症が残ったりということも実際にありえることです。

脳震盪というものがどういったものなのか、そしてどのように対処すべきなのか、
ぜひ参考にしていただければと思います。

脳震盪とは

まず脳震盪についてですが、脳震盪とは頭部が揺すられることにより脳組織にひずみがおこり脳の一過性機能障害が起こるものを指します。
症状は度合いによっても様々ですが、意識がなくなる、健忘、精神活動の混乱などが挙げられます。

よく起こるケースとしては、頭部が回転するような回転加速度が生じた場合に発生しやすく、さらに側頭部での打撃での発症が多い傾向にあります。

脳震盪の判定基準として3つに分類されます。
1度:意識あり、精神活動の混乱15分以内
2度:意識あり、精神活動の混乱15分以上
3度:意識なし

そして脳震盪でもっとも恐ろしいのは”セカンドインパクト症候群”というものです。
脳震盪は起きたが意識はすぐに戻り通常どうりのパフォーマンスができるからと、プレーにすぐに戻したりするケースはよくあります。
しかし一度脳震盪を起こした状態で再度脳震盪を起こすと症状は一気に悪化してしまい、最悪の場合命にも関わります。
これがセカンドインパクト症候群と呼ばれるものです。

そのため一度脳震盪の疑いがあれば数日間は安静にし病院にてしっかりと検査するようにしてください!

脳震盪に対する対処

もし万が一脳震盪が起きた現場にいた際には慌てずに対処するようにしましょう。

まずは無理に動かさないということです。
これは脳震盪と思っていたけど実は脊髄の傷害だった場合にさらに脊髄を傷つけてしまうことを防ぐためです。

動かさずに意識があるか確認しましょう。
意識がなければ重症の可能性も出てくるのでむやみに動かしたり起こそうとせず、ゆっくりでいいのでスパインボードなどを使い可能であればフィールドの外に運びましょう。
もちろん脳だけの問題ではないかもしれませんので呼吸であったり脈の確認も行い、心肺蘇生が必要かもしれないと頭に置いておきましょう。

意識があればまずは動かさず、記憶の確認や名前が言えるか、日付や今の場所が分かるかなど動かさずに確認できることを確認します。
そして脊髄の損傷がないか手足の感覚があるか、動かせるかを確認します。
動かせるようであれば脊髄の損傷の可能性は低いのでもし立てるようであれば立たしてふらつきなどを確認します。
さらに吐き気や頭痛を訴えることもあるのでその点もチェックしましょう。

そしてその日の運動は必ず行わないようにしましょう。
その時点では問題がなかったけど家に帰ってから気分が悪くなったりという場合もありますので、数日は安静にし経過観察を行いましょう。

まとめ

脳震盪とは大人子供関わらずスポーツをしていると起こりうる可能性がある傷害です。
また事故などによる脳震盪もありえることですし、起きる側もあれば目の前で他人が起きることもあり得ます。

脳の傷害であるので絶対に簡単に扱わず慎重に対処するようにしましょう。
そして一番怖いのセカンドインパクト症候群です。
脳震盪の疑いがあれば必ず安静にし病院で検査してもらうようにしましょう。

脳震盪は起きたくて起こそうと思う人はいないと思います。
脳震盪の予防としてはスポーツにおいては首や体幹を強化することで頭が振られて打撲するということを防ぐ可能性もあります。
また首や体幹を鍛えることは脳震盪だけでなく脊髄の怪我やその他の怪我の予防にもつながるので、コンタクトスポーツをしているプレーヤーはぜひ強化しておきましょう!

怪我はなるべくおきずにスポーツは楽しみたいものです。
それでも起こる可能性はあるのでその際には正しく対処できるように心構えをしておきましょう!

大阪江坂パーソナルコンディショニングジム
ARROWs
代表 西川朋希
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