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熱中症を防ごう!〜正しい知識を〜
こんにちは!
最近は大阪でも真夏日の日があり暑い日々が続きますね。
通勤だけでも汗だくになります。。
ニュースでもすでに熱中症による救急搬送が相次いでいると伝えられています。
特に今年はコロナウイルスの影響でマスクによる熱中症が心配されています。
マスクによる影響もあるし日本という環境の特徴として湿度が高いです!
湿度が高いと汗の蒸発による気化熱での体温調整が難しくなり熱中症が多発する要因となります!
今回はそんな熱中症の予防と熱中症とはそもそもどんなものなのか説明します!
熱中症とは
熱中症とひとことに言っても厳密にはいくつかの型に分けられます。
熱中症という言葉は暑熱環境によって生じる障害の総称にすぎません。
ではそれぞれの方について説明していきます。
熱痙攣
熱痙攣とは、大量の発汗があって水のみ補給した場合に起こるものです。
その病態はNa欠乏性脱水や低ナトリウム血症と呼ばれたりします。
発汗によって失ったナトリウムを補給せずに水だけを補給し続けると体内ではナトリウム濃度が薄くなります。それにより筋肉のけいれんや筋肉痛といった症状が現れます。
この場合食塩水を補給することで回復します。
熱疲労
熱疲労とは、脱水によるもので、全身の倦怠感、脱力感、めまい、吐き気、頭痛などの症状が現れます。
発汗が多く、血圧の低下、頻脈、皮膚蒼白となります。
対処方法としては、涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
熱射病
熱射病は、脳が司る体温調整の機能が破綻して起こり、高体温と種々の程度の意識障害が特徴です。
脱水が原因であることが多く、脳、肝臓、腎臓、心臓、肺などの全身の臓器障害など死亡率も高くなります。
熱射病は死の危険が迫った緊急疾患であり冷却の処置をしながら一刻も早く病院へ運ぶ必要があります。
現場での冷却処置が重要で、発症から40分以内に体温を下げることができれば、合併症の発生もなく、確実に救命できるともいわれています。
現場での冷却処置としては、水をかけてあおいだり、首、脇の下、鼠径部などの太い血管を氷などで冷やす方法が推奨されています。
熱中症の予防
熱中症といっても様々な形があり、死にも繋がる危険なものであるということがお分かりになったかと思います。
ではその様な熱中症はどの様にして予防すればいいのか説明します。
環境条件を把握し、それに応じた運動、水分補給を行う
環境条件とは気温や湿度の状態で、やはり暑い時間帯や湿度の高いタイミングでは運動や屋外での活動は避けるようにするべきです。
水分補給については、頻繁にこまめに行いましょう。
もし可能であれば0.1〜0.2%程度の食塩水を補給できるのが理想です。
体重の3%以上の水分が失われると体温調節機能に影響が出ると言われています。
水分の減少は体重の変化によってわかります。
もし運動を行う場合であれば運動前後の体重減少が2%以内におさまるように水分補給を行いましょう。
また体内の水分量が減るとパフォーマンスが低下することもわかっています。
ひと昔前のように根性論で水分補給をしないというのはただただ危険にさらすだけなので決して行わないようにしてください!
暑熱順化(暑さに徐々に慣らしていく)
体が暑さに慣れておらず急に暑くなると熱中症が発症しやすくなります。
特に7月下旬〜8月上旬にかけて熱中症は集中するのでそれまでに徐々に慣らしていく必要があります。
常に冷房の効いた部屋にいて急に運動をしたりアウトドアを行ったりすると暑さにやられて熱中症になることもあります。
服装に気をつける
服装も大きな影響を与えます。
吸湿性や通気性のよい素材の服装を意識し、帽子などで直射日光を防ぐようにしましょう。
まとめ
熱中症は学校のグラウンドだけで起こるものでもないし、スポーツをしている人だけが起こるものではありません。
もちろん条件的には運動をしているケースが多くなりますが、日常生活でも起こりうることですし、命にも関わる危険なことだという認識を持ってください。
今回ご紹介した熱中症の病態についてや対処方法、そして予防策を理解していれば救える命も増えるはずです。
さらに厚労省でも詳しい案内をしているのでチェックしておきましょう!→コチラ
受傷者だけでなく発見者にもなりえるので、ぜひこの暑い夏はみなさん健康的に過ごせるように注意して生活するようにしてください!
そしてエンジョイサマーしましょう!!
(コロナウイルスには十分注意しましょう。)