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腕のしびれの正体は!?〜ヘルニア?胸郭出口症候群??〜

こんにちは!
コロナウイルスの影響で外出が自粛され家で過ごす時間が増えたり、リモートワークが増えている方はたくさんいると思います。
そしてそのような方の多くが肩こりに悩まされています。。
ひどい場合は首から腕にかけて痺れが生じるという人もいます。
痺れが発生すると単純な肩こりのような疲労感だけではない不安が生じますよね?
病院に行くべきか、時間が経てば治るものなのか。
分からないことが不安の原因になるので、今回はそんな首から腕への痺れについて代表的な症状をご紹介します!
頸椎椎間板ヘルニア
まず1つは頸椎椎間板ヘルニアです。
ヘルニアといえば腰のことだと思っている方もいるかもしれませんが、実は首でも同様の症状が起きるのです。
(腰のヘルニアについてはコチラ)
まず頸椎とは首からお尻の上の方まで24個の椎骨で連なっている脊椎(背骨)の首の部分(上から7個分)を指します。
この頸椎においてヘルニアが起きています。
ヘルニアとはどのような状態か。
椎骨と椎骨の間にはクッションのような働きがある椎間板というものがあります。
椎間板は繊維輪という外膜の中に髄核というゼリー状のものでできています。
この髄核が繊維輪を突き破り神経を圧迫している状態をヘルニアと呼びます。
特徴としては左右どちらかの神経を圧迫することが多いので、症状としては右手or左手どちらかに発症します。
基本的には保存療法を取りますが、ひどい場合や改善されない場合は手術をする必要も出てきます。
まずは痺れを感じた時は必ず病院に行き診察を受けるようにしましょう!
胸郭出口症候群
次に胸郭出口症候群というものです。
こちらは女性に多いのが特徴で理由としては骨格の差によるなで肩のようなことが原因となっています。
第1肋骨と斜角筋群(首の前あたりの筋肉)との間で神経や血管が挟まり圧迫されることによって起こります。
特に腕を挙げる動作などで痺れが発生するのが典型的な例です。
なで肩や女性としてのアライメントが原因となっているということは、姿勢不良やデスクワーカーなどは起こりやすいと推測できます。
例えば猫背なんかでも首の前側の筋肉がかたくなりやすく神経や血管を圧迫するという方はたくさんいます。
この場合馬ヘルニアと違いエクササイズなどで改善する可能性が大きいので、痺れが出て疑わしい時はすぐに病院で診断してもらってから対策を打ちましょう!
尺骨神経炎
最後に尺骨神経炎です。
こちらは肘より先、特に小指で痺れの症状が出やすいものです。
これも女性に多い症状になります。
尺骨神経とは脊髄から腕を通り肘の内側を通って指先まで連なる神経の1つです。
この尺骨神経が肘の内側でズレる(脱臼)したりすることで痺れや違和感が起きます。
特に曲げ伸ばしや、スポーツや運動をしている人だと腕立て伏せのような動きで起きやすいです。
動きによる脱臼が原因になるのでそこをトレーニングすれば改善する可能性があります。
まとめ
最近のリモートワークやデスクワークの過剰によって首や腕の痺れを訴える方は増えているイメージです。
しかしその原因はなんなのかというと一概にこれというものはありません。
そこで代表的なものを紹介しました。
特にヘルニアや胸郭出口症候群は隠れて蝕んでいることも大いに考えられます。
痺れが出るということは必ず神経による悪さになります。
神経は皮膚の怪我や筋肉痛のように簡単に治癒するものではないので、痺れがある場合は必ず病院で診察してもらうようにしましょう!
原因がわかればそれに対して対策を打てばいいのです。
原因もわからず世間の噂に惑わされて誤った治療やエクササイズは辞めましょう!
それだけ神経症状というのはシビアなものです。
怪しいと思えばすぐ病院に!