ちゃんとバンザイできますか?〜肩こり・四十肩・五十肩〜
こんにちは!
みなさんちゃんとバンザイってできますか?
これは動作としては上肢挙上、肩関節屈曲180度や外転180度と言われます。
実はバンザイができるかどうかで肩周りの痛みや不調をチェックすることができます。
そもそも痛みがあるせいで肩が上がらないという方もたくさんいると思います。
病院に行くと四十肩や五十肩と診断されます。
つまり40代、50代だから仕方ないことなのか?と思いますよね。
そんなつらい肩の痛みや不調の原因を探り改善できれば最高ですよね!
今回ははそんな肩の動きについてご紹介します!
肩甲帯
バンザイをする時には肩の関節が動いて手が真上に上がっていると思っている方がたくさんいると思います。
しかし実はバンザイをする際には様々な関節が複合的に動いて完成する動きなのです。
その様々な関節が肩周りにはあり、これらを肩甲帯と呼びます。
ではその様々な関節とはなんなのか。
・肩甲上腕関節
・肩鎖関節
・胸鎖関節
・肩甲胸郭関節
・第二肩関節
上記5つが主な肩周りの関節になります。
さらに胸周りも関わり、肋骨や胸骨、胸椎などの可動性も関わってきます。
これらが複合的に動くことで肩周りは色々と動かせるのです。
そしてそれらの関節を動かすたくさんの筋肉があり、靭帯で安定性を保ち、その他もろもろの組織が存在しています。
では四十肩、五十肩はどこが悪いのか?
これがあやふやであり、ざっくり「肩が悪い」と思うだけです。
バンザイのメカニズム
ではバンザイ(上肢挙上)はどのようにして起こるのか?
一番重要なポイントは「肩甲上腕リズム」です。
これは肩を180度挙上するにあたって、肩甲骨(肩甲胸郭関節)が60度上方回旋、肩甲上腕関節が120度外転する仕組みです。
まずこれだけで考えても、手が上がらない理由は肩か肩甲骨かで違ってきます。
さらには胸椎の伸展、肋骨の外旋、それに伴う肩鎖関節、胸鎖関節の関節運動が必要になります。
ここまで考えればバンザイができない(手が上がらない)理由は一言に「肩」とするのは次の改善につながらないです。。
ではそれら関節が不調になっている理由はなんなのか?
筋肉なのかそれ以外なのか、どこか組織が炎症しているのか、組織の癒着による滑走が悪いのか、、、
まずは姿勢
こればかりは確実に原因を探るためにはMRIやCTなどといった画像診断が一番でしょう。
ではまず改善や予防をするためにできることは無いのかというとそんなことはありません。
まずは綺麗な姿勢を作りましょう!
そもそも人間は関節でしか動くことができません。
そして筋肉が伸び縮みすることで関節が動きます。
関節は基本的に動く方向というのが決まっています。
そしてその動きがでるように関節面は構造されています。
その構造は基本的な綺麗な姿勢で正しく動く様になっているのです。
姿勢が悪いと関節の動きは制限されてしまいます。
制限されているけど無理くり動かすことを「代償動作」と呼びます。
その結果が痛みです。
瓶のネジ蓋を歪んだ状態で閉めようとしても引っかかるように固く動かない時がありますよね。
あのように正しくハマっていないのに無理に動かすことは余計なストレスを生むだけです。
まずは正しい姿勢を手に入れて正しい動きが出るように学習させれば身体は楽になります。
まとめ
肩周りには様々な関節や筋肉、その他組織があります。
肩に痛みが出るというのはいったいどこが悪いのか?
原因もわからず湿布を貼っていても再発するだけです。
まずは正しい姿勢を手に入れ身体にストレスがかかりにくい状態を作ることで、予防や改善に繋がります。
小さなことから意識してみましょう!