ケガ・外傷・傷害についての記事
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身体は柔らかけばいい?〜関節弛緩性〜
こんにちは!
コロナウイルスの影響はまだまだ続きますね。。
自粛生活が長引きフィットネス界では、自宅でできる運動が広まっています。そのなかでもまずはストレッチから始めようという方はたくさんいると思います。
ストレッチを行うことで身体の柔軟性が向上し様々なメリットを受けることができます!
(ストレッチについてはコチラ)では身体は柔らかければ柔らいほどいいのか?
筋肉については柔らかいにこしたことはないと思います。
しかし先天的なものや怪我による影響で関節が緩くなっているというパターンが稀にあります。今回はそんな関節弛緩性についてご紹介します。
関節弛緩性とは
関節弛緩性とは「運動方向は正常であるが、過剰な可動性を有している」場合を指します。
これに対して異常な運動方向への過剰な可動性を有している場合を関節動揺性、不安定性と呼びます。関節弛緩性がある場合怪我のリスクも高くなる可能性もあります。
過去に捻挫をした足首に対して、「足首が柔らかいんです。」という間違った認識を持っている人はたくさんいます。
足首が柔らかいのではなく、足関節が緩くなっており、再発するポジションに簡単に持っていけるということです。東大式全身関節弛緩性テスト
関節弛緩性のテストとして「東大式全身関節弛緩性テスト」というものがあります。
これは全身の6大関節と脊柱を加えた7項目について検査する方法です。
テストの方法は以下になります。①手関節
手関節を掌屈し、母指が前腕につく場合を陽性(+)と判断する。②肘関節
肘関節の過伸展が15°以上ある場合を+と判断する。③肩関節
背中で指が握れた場合を+と判断する。④膝関節
膝関節の過伸展が10°以上ある場合を+と判断する。⑤足関節
足関節の背屈が45°以上ある場合を+と判断する。⑥脊柱
立位体前屈で手掌全体が床に着く場合を+と判断する。⑦股関節
立位で股関節を外旋し、足先が180°以上開く場合を+と判断する。これらの7項目について陽性の場合を1点として、高い点数の場合、全身関節弛緩性が疑われると考え、怪我のリスクなどに注意する必要があります。
関節弛緩性に対する対応策
関節弛緩性は先天的なもの、怪我による影響、競技特性によるものなど原因は様々です。
これらに対しての対応策として以下例を挙げます。
・筋力強化
・正しいアライメントや動作の習得
・テーピングや装具これらで完全に怪我を予防できるという保証もなければ、なにもしなくても問題がない身体であるというケースもあり得ます。
ただ自身の身体を理解しておくということは、日常生活での障害やスポーツでの外傷の危険予知に繋がるので把握しておくことは大事なことです。まとめ
身体は柔らかければいいのかというと、単純にそうではありません。
筋の柔軟性があるということと関節が緩いということはイコールではありません。
ぜひご自身の身体に目を向けてチェックしてみてください!
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ちゃんとバンザイできますか?〜肩こり・四十肩・五十肩〜
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腕のしびれの正体は!?〜ヘルニア?胸郭出口症候群??〜
こんにちは!
コロナウイルスの影響で外出が自粛され家で過ごす時間が増えたり、リモートワークが増えている方はたくさんいると思います。
そしてそのような方の多くが肩こりに悩まされています。。
ひどい場合は首から腕にかけて痺れが生じるという人もいます。
痺れが発生すると単純な肩こりのような疲労感だけではない不安が生じますよね?
病院に行くべきか、時間が経てば治るものなのか。
分からないことが不安の原因になるので、今回はそんな首から腕への痺れについて代表的な症状をご紹介します!
頸椎椎間板ヘルニア
まず1つは頸椎椎間板ヘルニアです。
ヘルニアといえば腰のことだと思っている方もいるかもしれませんが、実は首でも同様の症状が起きるのです。
(腰のヘルニアについてはコチラ)まず頸椎とは首からお尻の上の方まで24個の椎骨で連なっている脊椎(背骨)の首の部分(上から7個分)を指します。
この頸椎においてヘルニアが起きています。ヘルニアとはどのような状態か。
椎骨と椎骨の間にはクッションのような働きがある椎間板というものがあります。
椎間板は繊維輪という外膜の中に髄核というゼリー状のものでできています。
この髄核が繊維輪を突き破り神経を圧迫している状態をヘルニアと呼びます。特徴としては左右どちらかの神経を圧迫することが多いので、症状としては右手or左手どちらかに発症します。
基本的には保存療法を取りますが、ひどい場合や改善されない場合は手術をする必要も出てきます。
まずは痺れを感じた時は必ず病院に行き診察を受けるようにしましょう!
胸郭出口症候群
次に胸郭出口症候群というものです。
こちらは女性に多いのが特徴で理由としては骨格の差によるなで肩のようなことが原因となっています。
第1肋骨と斜角筋群(首の前あたりの筋肉)との間で神経や血管が挟まり圧迫されることによって起こります。
特に腕を挙げる動作などで痺れが発生するのが典型的な例です。
なで肩や女性としてのアライメントが原因となっているということは、姿勢不良やデスクワーカーなどは起こりやすいと推測できます。
例えば猫背なんかでも首の前側の筋肉がかたくなりやすく神経や血管を圧迫するという方はたくさんいます。
この場合馬ヘルニアと違いエクササイズなどで改善する可能性が大きいので、痺れが出て疑わしい時はすぐに病院で診断してもらってから対策を打ちましょう!
尺骨神経炎
最後に尺骨神経炎です。
こちらは肘より先、特に小指で痺れの症状が出やすいものです。
これも女性に多い症状になります。
尺骨神経とは脊髄から腕を通り肘の内側を通って指先まで連なる神経の1つです。
この尺骨神経が肘の内側でズレる(脱臼)したりすることで痺れや違和感が起きます。
特に曲げ伸ばしや、スポーツや運動をしている人だと腕立て伏せのような動きで起きやすいです。動きによる脱臼が原因になるのでそこをトレーニングすれば改善する可能性があります。
まとめ
最近のリモートワークやデスクワークの過剰によって首や腕の痺れを訴える方は増えているイメージです。
しかしその原因はなんなのかというと一概にこれというものはありません。
そこで代表的なものを紹介しました。特にヘルニアや胸郭出口症候群は隠れて蝕んでいることも大いに考えられます。
痺れが出るということは必ず神経による悪さになります。
神経は皮膚の怪我や筋肉痛のように簡単に治癒するものではないので、痺れがある場合は必ず病院で診察してもらうようにしましょう!原因がわかればそれに対して対策を打てばいいのです。
原因もわからず世間の噂に惑わされて誤った治療やエクササイズは辞めましょう!それだけ神経症状というのはシビアなものです。
怪しいと思えばすぐ病院に!
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【腰痛】反り腰と言われたけどどうすればいいの?
こんにちは!
ARROWsでは機能改善や姿勢改善を得意としていますが、姿勢不良で多いのは「反り腰」です。
自覚がある人や、他人からよく言われるという人や、全く気づかなかったという人も様々ですが、経験からすると案外多くの人が反り腰だと思います。反り腰で一番厄介なのが腰痛です。
腰痛だから治療院に行ったら「反り腰だから体幹を鍛えましょう。」とだけ言われる人も多いと思います。今回はなぜ反り腰になるのか、反り腰だと何がいけないのかご説明します。
反り腰とは
そもそも反り腰とはどのような状態なのか。
これに明確な定義はないと思います。
さらに細かく言えば全員が反り腰だとしても色々なタイプの反り腰もあります。ここでは簡単にどのよう状態が反り腰なのかご紹介します。
(別の言い方をする人もたくさんいると思います。)真横から見た時にASIS(上前腸骨棘)とPSIS(上後腸骨棘)が1.5〜2横指程度です。
・・・これだと分かりにくいですよね。
骨盤を触って前にあるコリコリと後ろのコリコリの高さの差を見ます。
後ろのコリコリ(PSIS)の方が前のコリコリ(ASIS)指1.5〜2本分高い位置にあるのが正常です。しかしこれでは一人だとなかなか分かりにくいですよね。
もう1つの方法が、
壁にかかとから頭までベタっと背中をつけます。この時にお尻と背中は必ず壁につくと思います。
そして腰の部分が壁にはつかず少し隙間ができるはずです。
この時の隙間が手のひら一枚分であれば問題ありません。例えば拳が入りそうなくらいであればかなりの反り腰の疑いがあります。
この方法は簡単にできる分かりやすい方法かと思います。なぜ反り腰になるのか
ではなぜ反り腰になるのか?
これもまた人それぞれに原因があります。
そのため「反り腰はこのエクササイズで治ります!」みたいな謳い文句は実際に効果が出るかは人によって分かりません。(間違っているというわけではなく)
こればかりは個人個人見てみないと根本的には分かりません。しかしある程度の傾向というのはございます。
それが「Lower Crossed Syndrome(下位交差性症候群)」というものです。
これはどういうことかというと、真横から見た時にTight(かたい)とWeak(弱い)ところがクロスするような関係になっているということです。具体的には太ももの付け根から前側と背中はTightで、お腹とお尻の筋肉はWeskということです。
これは単純に筋肉が硬くなったりしているというかは日常生活での癖や習慣によって出来上がったものがほとんどです。
太ももの前側が張ったり、お尻が垂れたりお腹が出て見えるのも反り腰の方の特徴です。ちなみに同じように腰痛でお悩みの方も腰痛椎間板ヘルニアはまた違う理論になるのでコチラをご覧ください。
反り腰の改善方法
反り腰になる特徴がわかればそれに対して対処すればOKです。
例えばTightな太ももの付け根や前側、背中はフォームローラーでほぐしたり、ストレッチで伸ばしてあげると効果的です。
逆にお尻やお腹は鍛えてあげるのが効果的です。最近はSNSやメディアでもよく取り上げられ、みなさんがよくやるプランクも効果的です。
しかしお腹やお尻の力が抜けている状態で何分プランクをやっても反り腰・腰痛促進トレーニングになるだけです。
プランクの姿勢のまま腰が反らないようにお尻とお腹を締めてあげれば30秒するだけでもキツイはずです。もちろん日常生活で常に意識できればそれが一番です!
まとめ
反り腰の人は意外とたくさんいます。
そのなかでも腰痛など痛み症状が出てくると最悪ですよね。まずは自分が反り腰かどうかチェックしましょう。
もし反り腰であれば太ももの前側の柔軟性が失っていない確認しましょう。
お尻に力がはいらないや、お腹がポコっと出ていませんか?そして何よりも確実なのが専門家に診てもらうことですよ!!
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【HOPS】アスレティックトレーナーの評価
こんにちは!
今回はアスレティックトレーナーの評価の基本であるHOPSについてご紹介します!
そもそもアスレティックトレーナーとはスポーツ現場が主な活躍の場であります。
スポーツなどにおいて怪我などが発生した場合に1番に駆けつけて状況を把握しなければいけません。
その際に使われるのがHOPSという評価方法です。しかし一般の方においても怪我や身体の不調などに応用することも可能です!
アスレティックトレーナーの詳しい説明はコチラ
HOPSとは
HOPSとは問診(history)、視診(observation)、触診(palpation)、スペシャルテスト(special test)の英語の頭文字をとってできたものです。
HOPSはアスレティックトレーナーが評価において情報収集をすすめる基本手段とされています。
特に外傷障害を有する場合の検査・測定と評価において活用されることが多いです。ではそれぞれについて詳しく説明していきます。
問診(history)
問診では、既往歴、および症状などの現病歴と外傷障害の発生機序につつながる情報を収集します。
また競技者がおかれた状況なども掌握し、競技者をサポートする環境の掌握にも努めます。
問診により様々な病態の推測につながる情報を収集することができます。視診(observation)
視診では形態の分析とともに動作の分析を行います。
健側がが存在する場合には左右差を観察することで、競技者がかかえる問題の緒を見つけることができる場合もあります。
また外傷障害と関連がみられる動作などの観察から、身体機能障害の要因となっている状況を推測することができます。触診(palpation)
触診では、必要な身体形態のランドマークを基準に触診を進めます。
圧痛点、緊張感、腫脹、熱感を評価します。
実際に見ている部位を触診することで多くの情報を得ることができます。
触診部位の解剖学構造を説明できる必要があります。スペシャルテスト(special test)
一般的に整形外科学的テストと定義されることが多いです。
外傷障害の特徴をより正確に推測するプロセスです。
身体組成構造へのストレステストなど、損傷部位などの特定、確定診断につながる情報を得ます。
確定診断はスポーツドクターにおいてなされますが、アスレティックトレーナーにおいても、これらのお知識をもち多様なスペシャルテストの意義を掌握しアスレティックトレーナーの業務に活用します。まとめ
これらの検査・測定を活用し評価をすすめいくことがアスレティックトレーナーとして基本のHOPSです。
検査測定を実施する状況が外傷障害に対するものであるのか、あるいはコンディショニング状況を掌握するものであるのか、あるいは競技力向上や外傷障害の予防を目的としたウィークポイントの掌握であるのかという目的の相違により、検査・測定と評価の内容が異なることはあります。
しかしその一連のプロセスに大きな相違はありません。
機能評価に必要な検査測定の目的と意義その手法を習得し、必要に応じていつでも実施できるように準備しておく必要があります。最後に、トレーナーとして検査や評価を行いますが診断をすることはできません。
診断ができるのは医者だけです。
そのため「骨折です。」といった言い方はしてはいけません。トレーナーとしてすべきことは「骨折かもしれないので病院に行きましょう。」と言うことです。専門的な話になってしまいましたが何かの役に立てばと思います!
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テーピングの基本理論〜巻く前に知っておこう〜
こんにちは!
ARROWsでは基本的にトレーニングやエクササイズを通じて健康な体づくりを目的としています。
しかしトレーナーとしてはその他にも様々なコンディショニング方法がございます。特にアスレティックトレーナーはスポーツ現場などの仕事も多々あります。
その中でアスリートやスポーツ愛好家などにはトレーニング以外にもケアや怪我の予防といった面のサポートもございます。そこで今回はその中でもスポーツをしている方、もしくはされていた方には身近かもしれない「テーピング」についてご紹介しようと思います。
テーピングは身体を強くするため、合法のドーピングぐらいに思われる方もいるかもしれませんが、実際はその様な目的ではなく基本的な知識がないと怪我の確率を上げてしまうかもしれないということを注意していただきたいと思います。
もちろんテーピングによってパフォーマンスアップを目的とすることはできなくはありませんが、今回はテーピングの基本的なお話をしようと思います!
テーピングの目的
テーピングの代表的な目的は以下の3つにまとめられます。
怪我の予防
主に足関節、手関節、指関節など毎日の練習で使用するものであり、バスケットボール、ラグビー、サッカー、アメリカンフットボールなどでの捻挫予防や、バレーボールの手指の捻挫予防などに用いられます。
応急処置
これは怪我をした直後の患部の安静固定を保つために行うものです。
ただ間違った方法で行うと、痛みの増加や循環障害を引き起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。怪我の再発防止
怪我をしたことがある部位に対してその再発を予防することを目的として行うテーピングです。
3つの目的のなかでも一番多く用いられるものです。
受傷後早い時期から行う場合から、繰り返し関節の動揺性が残ってしまっている部位に日常的に行う場合まで幅広く用いられます。テーピングの効果
次にテーピングを行うことによる効果についてご紹介します!
関節の特定の動きを任意に制限する
テーピングを「動くギプス」と表現させることもあります。
テーピングは怪我を引き起こす関節の異常な動きを制限し、靭帯などへの負担を減らす一方で、そのほかの動きにはほとんど制限を加えないようにすることができます。
そのためテープを貼る場所、テープを引っ張る方向、強さが重要になります。圧迫を加える
テーピングはただ単に全体的な圧迫を加えるだけでなく、特定の部位に対して部分的に圧迫を加えることができます。
この効果を利用して行われるのが肉離れや太ももの打撲に対するテーピングです。
部分的に圧迫することで筋肉の伸長ストレスを和らげることができます。痛みを和らげる
関節の動きの制限、部分的な圧迫により痛みを和らげることができる場合があります。
ただし注意して欲しいのはテーピングに治療効果があるわけではないので、怪我直後にテーピングをして運動をすると悪化させる可能性があります。精神的な助けとなる
テーピングを怪我に合わせて正しく行うことにより、再発に対する不安感を軽減させることができます。
テーピングにおける基本的注意点
テーピングを実際に行うにあたって注意しなければいけない基本事項について説明します。
正確な診断
これは再発予防を目的としたテーピングを行う際の大前提です。
テーピングはスポーツ外傷、障害に対して万能ではなく、主に捻挫、靭帯損傷、肉離れ、打撲などに対して用いられます。
そのため再発予防のテーピングの実施にあたっては、外傷の種類およびメカニズムを把握しておくことが重要となります。腫れの有無
腫れのある部位あるいは腫れていることが予想される部位に行うテーピングは、基本的には応急処置を目的としたものとし、必ず一部分を開放した形で行います。
循環障害・筋腱障害
テーピングを無造作に巻いてしまうと、循環障害・筋腱障害を引き起こしてしまうことがあります。
テーピングを行う際は、当該部分の筋腱を緊張させるか、あるいは巻く強さを加減する必要があります。神経障害
テーピングを正確に行えば神経障害を引き起こすことはほとんどありません。
ただし、強い圧迫が加わったりすると神経が圧迫され神経障害が起こる可能性があるので注意しましょう。まとめ
スポーツを行う際には怪我は嫌でも付きものとなります。
もちろん怪我をしないことが一番です。しかし怪我をしてしまった場合、もしくは怪我を再発させたくないなどの予防において「テーピング」という方法はかなり主流になっていると思います。しかしテーピングを行う際には基本的な理論を理解して行わなければ怪我の再発やその他の怪我の誘発にも繋がりかねません。
今回はテーピングにおいての基本概念についてご紹介しました。
さらに具体的な内容については今後アップするかもしれませんのでお楽しみに!! -
【傷害編】脳震盪とは〜人命に関わる傷害〜
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【傷害編】肉離れ〜ミートグッバイ〜
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【傷害編】オスグッドとは〜子供の膝痛〜
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【傷害編】腰椎椎間板ヘルニアとは
こんにちは!
怪我についての紹介第2弾はヘルニアについてです。
ヘルニアは足首の捻挫同様スポーツをしている人特有のものではなく、多くの方が悩まれている障害の1つです。腰痛といえばヘルニアなのではないかとまずは疑ってしまうくらい、ヘルニアは身近に聞くことだしなりたくないものです。
では今回はそんなヘルニアについてご紹介します!
ヘルニアとは
ではまずヘルニアについて説明します。
ヘルニアと一言で言われますがイメージとしては勝手に腰痛のものと思われている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ヘルニアとは腰だけでなくもうひとつ好発部位として首があります。
首のヘルニアを持っている方も意外とたくさんいらっしゃると思いますが、ここでは腰のヘルニアについて説明します。
しかしヘルニアのメカニズムとしてはほぼ同じものとなります。腰についてのヘルニアは正式には「腰椎椎間板ヘルニア」と呼ばれます。
症状としては腰だけでなく足の末端まで響く痛みやしびれといった神経症状が特徴的です。
もしろん神経症状がないけどもレントゲンやMRIを撮影した結果ヘルニアと診断されることもあります。よく起こるとされているのが30〜40歳代ですが、スポーツをし続けてきている10代20代でももちろん発症することはあります。
ヘルニアのメカニズム
ではどのようにしてヘルニアは発症するのか?
背骨は椎骨という24個の骨が繋がってできています。
そしてそれぞれの椎骨の間に椎間板というクッションの役割を果たしているものがあります。
椎間板とは髄核というゼリー状のものが線維輪というものに覆われてできています。その椎間板に圧力や回旋ストレスが加わることで線維輪が破綻し髄核が飛び出して神経を圧迫してしまいしびれや痛みといった神経症状が現れます。
簡単にいえば、シュークリームに下手な圧力をかけると中のクリームが飛び出すような感じです。
そのクリームが飛び出した先に神経があり、悪さをしてしまうのです。ではどのようにストレスがかかるとクリームが飛び出してしまうのか。
腰椎(背骨の腰の部分)は真横から見ると前弯しています。
つまりこの前弯が破綻した時にシュークリームにストレスがかかってしまいます。これがどのような時に起こるかというと、前かがみになったり座っているだけでもストレスがかかってしまうのです。
姿勢の乱れ、間違った身体の動かし方が怪我に繋がる典型的な例です。ヘルニアの検査方法
もし腰や足に痺れや神経症状があれば必ず病院で診てもらうようにしてください!
もしヘルニアかもしれないと疑問に思ったらいくつか簡易的に検査する方法がございます。
まずは筋力の低下がないかどうか。
ヘルニアは左右どちらかに出ることが多いです。そのため腰痛はともに筋力が左右で明らかに違う場合はヘルニアの疑いがあります。
また同様に左右どちらかに痺れがある場合です。ヘルニアはどの神経を圧迫されているかで症状がでる部位が変わってきます。
太ももの裏だけではなく足先、それも親指側・小指側、ふくらはぎの外側・内側などしびれや、左右での感覚の違いなどもチェックしてみましょう。痛みを誘発して確認する方法として立った状態で前屈をする動きがあります。。
この動きは腰椎の前弯を後弯に持っていく動きになるので痛みが誘発されます。
この動作で痺れが発生した場合はヘルニアを疑ってください。少しでも疑いがあれば必ず病院に行きMRIなどで確認してください!
ヘルニアの予防改善
ではヘルニアになってしまうと一生痛みと付き合っていかなければいけないのかというとそうではありません。
すでにヘルニア持ちの方は分かるかもしれませんが痛みがあるときや落ち着いているときなど波があるかと思います。
そしてもちろんヘルニアを発症したけどスポーツを継続している人もたくさんいます!
ポイントとしては、
・腹圧を高める(体幹を鍛える)
・正しい動きを身につけるよく病院に行ったり治療院に行ったりすると「体幹トレーニングをしてください」や「腹筋を鍛えてください」と言われる人がたくさんいらっしゃいます。
ここでいう体幹や腹筋というのは腹横筋や腹斜筋、骨盤底筋群、横隔膜などを指していると思われます。(もしくは適当に体幹鍛えてと言っているかも。。)
簡単にはいわゆる体幹トレーニングと言われるもので鍛えることができるところですが、これらの筋肉の働きは姿勢の安定性です。
つまり普段の正しい姿勢を身につけることを目的に体幹トレーニングをしないと、間違った姿勢が身につきさらに悪化するでしょう!そして体幹、姿勢の安定を身につけながらも動きとして痛みを誘発させないように身につけなければいけません。
ヘルニアの発生メカニズムのところでも説明したように、腰椎が後弯になる時に椎間板にストレスがかかります。
姿勢でいえば椅子に浅く座っているときなどです。
そしてこのような方達に多いのがお尻は太ももの裏の筋肉が硬いことです!
ここの柔軟性が落ちると、例えば前屈するにしても腰を大きく曲げて椎間板にストレスをかけなければできません。
そのためストレッチとしてお尻や太ももの裏の筋肉を伸ばすことは必須となります!ヘルニアのトレーニングについてはコチラ
まとめ
ヘルニアとはスポーツをしている人だけでなく誰にでも起こりうるものです!
姿勢不良や間違った動かし方などによって椎間板にストレスがかかり発症してしまいます。
そうならないためにも体幹を鍛えてストレスのない姿勢を維持する筋力をつけてあげて柔軟性を向上させなければいけません。それでもヘルニアと上手く付き合いながらスポーツをしている人もたくさんいます!
何歳になろうがヘルニアだから、、、というはなくして健康的なカラダを目指しましょう!!